アトラクション機器の仕組みは複雑です。とてもニッチな分野であるため、メンテナンスができる人材が年々少なくなってきているのが現状です。オーバーホール作業(分解整備)には、専門性の高い工場を持つ必要もあります。
当社は、同じ近鉄グループということもあり、志摩スペイン村の開園から長きにわたり、そのアトラクション機器のメンテナンスをお引き受けしてきました。当社のもつ車両メンテナンスの技術力を応用しながら、コツコツと経験を積み重ねたことで、いまや志摩スペイン村だけでなくさまざまなお客様からもメンテナンスをご依頼いただけるように。
ナガシマリゾートを運営されている長島観光開発様も、メンテナンス人材の確保でお悩みを抱えておられました。現地に出向いてご要望を細かく伺い、なるべくコストを抑えた形での点検をご一緒に模索していきました。
ご提案01
アトラクション機器は一見似ているようでその仕様は千差万別です。その一つひとつを精査するには、専用の設備と経験に裏打ちされた技術力(人材)とが不可欠です。当社はそのどちらも保有しています。
とても複雑な機器も分解していけば、その仕組みや問題が明らかになってきます。当社は専用のメンテナンス工場と機器をもっており、遊戯施設機器の点検や分解整備の対応が可能です。
アトラクション機器は、電気、機械、プログラムなどさまざまな視点から点検をしなければなりません。また、昇降機検査資格や、探傷の資格の保有も不可欠です。当社は各分野にスペシャリストを抱えていますので、それらの武器を組み合わせ、機器の隅から隅まで検査できるのです。また、塗装やFRP(繊維強化プラスチック)の補修といったこと小回りの効いた対応もいたします。
このように、「メンテナンス」を一手にお引き受けすることができます。
長島観光開発様に、当社が誇るこの〈設備〉と〈人材〉とをアピール。当初はジェットコースターの点検のみでしたが、いまや数多くのアトラクション機器の定期点検を任せていただけるまでになりました。
ご提案02
遊戯施設機器を10年、20年とずっと稼働し続けるには、定期的な点検が必要です。使い続ければ老朽化していきますので、そのメンテナンスコストもかかってしまいます。
安全を担保するのが第一優先。それを踏まえて、どうコストを低減していくかを考えるところが私たちの腕の見せ所です。
機械の仕様を見て、無駄なところはないかを一つひとつ見ていきます。例えば、ジェットコースター。長いコースを1〜10までのブロックに分けて、1を通過したらそのブロックの制御を止める──ということにすれば安全面を削ぎ落とすことなく、電気代等の削減に繋がります。
その提案を可能にするのは、やはり志摩スペイン村での長い経験です。長島観光開発様には何十種類ものアトラクション機器がありますが、これまでの経験を応用することで、仕組みが多少複雑でも柔軟に対応することができます。
長年培ってきたノウハウをベースに、コスト低減の方法を模索していく──このような対応で、お客様との信頼関係を深めていきました。
日頃の志摩スペイン村でのメンテナンス業務を通して、「どうすればお悩みを解決できるのか」を真剣に考えてきました。
当社がお客様との信頼関係を構築できたのは、このように事業者の方々の悩みに寄り添い、課題解決にあたってきたことにあると自負しています。ヒアリングを通して問題を見つけ、個別の案件ごとに違ったアプローチで問題解決を図る──このマインドを大事に、今日も技術者同士で知恵を出し合っています。