運転士は何千人もの乗客のみなさまの命を預かっているため、日頃から安全第一を心がけています。ただ、慎重な運転を心がけていても、操作するのは人。
かつては、オーバーラン(定められた停止位置から行き過ぎること)などの人為的ミスを完全に無くすのは難しい状況でした。この根源的な課題に対処し、運転士を支援するために開発されたのがTrain Naviです。
この革新的な技術は業界内で好評を博しました。近鉄を皮切りに、さまざまな鉄道会社に導入され、本事例のクライアントである西日本鉄道様からもご依頼を受けることに。
ご提案01
Train Naviは、開発時よりいろいろな事態を想定して作られているため、当初のモデルから16年ほど経過してもなお、少しのカスタマイズで多様なお客様のニーズを満たすことが可能になります。
編成両数や列車種別の表示は標準仕様で搭載しているので、「自分の列車は〇〇両だったかな?」という思いが頭をよぎったとしても、すぐさま視覚的に確認でき勘違いを未然に防ぐことができます。
人間には必ずつきまとう「ついうっかり」を未然に防ぐことで、運転中ずっと集中力を途切れさせることができない運転士に「安心」という支援を提供します。
また、「扉開閉方向の注意喚起」は追加仕様として容易に搭載できるので、ワンマン運転区間で扉開閉操作などの車掌業務も行わねばならない運転士の負担を少しでも軽減します。
最初にご相談を受けた時に通信機能を活用した仕様にも興味を持って頂き、さらには車内 放送などの車掌業務の支援も将来的に考えたいとのことでした。本件では、コロナ禍という 予想外の出来事に翻弄されたこともあり、「運転士支援」の機能を早期に全運転士に導入す ることを優先しました。当社の Train Navi はさまざまなカスタマイズが可能で、もちろん 一旦導入した後に「通信機能」を付加することにも対応できます。今後もお客様のご希望や ご要望に寄り添って、できるだけ多くの「安心」という支援を提供することで「日々厳しい 環境で頑張っておられる運転士の力になりたい」、これが当社の開発担当者の願いです。